11.お母様方へお願い
今までの説明で麻酔についてはご理解いただけたことと思います。しかし、それでも尚、お母様方の麻酔や手術に対する不安はどんなにか大きいこととお察しいたします。けれども、お母様方の不安はそのままお子様の不安となって現れてまいりますので、遠慮なく麻酔科外来などでお訪ね下さり、少しでも不安を少なくして下さい。
私どもは麻酔や手術について正しい知識をもって頂き、不安感や心理的影響を少しでも軽くしてさしあげたいという気持ちから、このパンフレットをお配りしたり、説明も行なっております。お子様が入院されてからも、手術の前に麻酔科の医師や手術室の看護師が病室を訪問し、手術の事、麻酔のことなどできるだけわかりやすく説明しながらお子様と友達になり、手術当日には笑顔で迎え入れることができますよう努力をいたしております。
こうした経験を通じて、家庭でお母様方と入院や麻酔、手術などについての会話を持ったお子様は、抵抗なく麻酔を受け入れ手術を終えることが出来、時には兄弟にうらやましがられたりする場合もある位です。しかし、「デパートへ行こう」とか、「病院へお友達のお見舞いに行こう」などの偽りの説明により入院させられ手術を受けた場合には、お子様は非常な不安と恐怖心を示すことがわかりました。正しい意思疎通が入院前よりなされていることが大切なのです。病院では何が行なわれるかを、わかりやすい言葉で話ていただきたいのです。
説明はなるべく早い時期から始められ、少しずつ繰り返してください。お子様なりに納得することにより、はじめての手術でも、あたかも既に体験したことがあるように思いながら臨めることでしょう。