7.なぜ、全身麻酔の前には食事が厳重に制限されるのでしょう?

 

麻酔中は睡眠中とは違い、胃の中に内容物がたまりますと嘔吐を起こしやすく、これが肺に入りますと窒息を起こしたり肺炎になるなど、非常に危険です。そこで、全身麻酔をかける場合、予め胃の中を空虚にしておくことが大切なのです。ですから手術予定時間の何時間か前から、食事の制限を指示されます。しかし小児の場合、ただ食事をさせなければそれで良いというものではありません。あまり長い間水分を与えないと今度は脱水により熱がでることもありますので、麻酔科医は各々のお子様に最も適した飲み物や食べ物の制限を指示することになります。

 入院のお子様の場合、その指示を看護師が正格に実行しますから問題はありません。しかし家から病院に来て直接手術を受ける日帰り手術などのお子様の場合、この重要なことをお母様方に実行していただくことになります。
 従って、麻酔科外来診察時、麻酔科医から指示を受けた場合、ご家族全員で正確に守って頂きたいと思います。「かわいそうだから」といって、指示以外の時間に食べ物を与えたりしますと、取り返しのつかないことになる場合がありますので、この点だけはくれぐれも厳重に守ってください。お母様だけでなく、お子様の兄弟や、お姑様などにも良く理由を説明しておいて下さい。

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