6.どういう場合に、麻酔をかけられないのでしょうか?

 一度主治医の先生が予定された手術や検査も、私たちの診察の結果、延期した方が良いと思われる場合があります。確かに麻酔は進歩し、生まれたばかりの赤ちゃんや、瀕死の患者さんでも無理をすれば相当に安全な麻酔がかけられます。しかし、本当にお子様の安全を考えたら、これは必ずしも好ましいこととはいえません。そこで総合的に考えて、お子様に最もよいと思われる方法を主治医や家族の方と話し合ってお勧めするようにしています。

 そうした場合には、ご家族の方にはすぐには理解し難い場合もあるかと思います。例えば、かぜ薬をつい最近まで飲んでいた様な場合です。かぜの症状は全く無くなっても体の中の変化は治りきっていない場合もありますし、かぜ薬には血液を固まり難くする成分が入っている場合もあり、麻酔には支障がなくても手術に差し支える場合などがあるからです。

 この他、予防接種を受けてからしばらくの間とか、.喘息の発作があってからしばらく後の間、肺炎がなおってからしばらくの後など、お子様自体は一見元気そうでも、体の中の病気と戦う能力が低下しており、手術や麻酔のストレスに敢えて晒さない方が良いと考えられる場合もあるのです。

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