4.どのような方法で全身麻酔をかけるのでしょう?

 全身麻酔の方法にはいろいろあります。大人では静脈注射による静脈麻酔法や、腰に針を刺しての脊椎(せきつい)麻酔法などもよく用いられます。しかし小児の場合、宇宙飛行士のようなマスクを使って眠る麻酔法や、予め他の方法で麻酔をかけて眠ってから口の中でそっとマスクを広げるラリンゲルマスクという方法、そして気管の中に細い管を入れて肺に麻酔ガスを送る気管挿管という麻酔の方法のいずれかの方法で行なわれます。
 マスクでの麻酔の場合、用いる薬は甘い香りのするガスなので不愉快な感じは全くありませんし、気管挿管の場合でも、予めお子様が眠ってから行ないますので、お子様が恐がることはありません。また、用いるラリンゲルマスクや管も細くて柔らかいビニールやシリコンで出来ており喉に傷が付いたりはしません。

 麻酔ガスによる麻酔は決して簡単ではなく、高度の知識や技術が必要ですが、麻酔の深さの調節がしやすく手術や検査もやりやすい方法です。そして手術が終わるとすぐに麻酔をさますこともできますので、小児には好都合な麻酔方法です。そしてこの間、麻酔科医によってお子様の全身状態は全て管理されておりますから、外科医は安心して手術ができます。

 手術や検査が終わりに近づくにつれて麻酔の深さも徐々に浅くなるように調節され、そしてまもなく目がさめます。元気な声で泣く赤ちゃん、きょとんとした顔で周囲を見回している幼児、いつもどおり寝起きが悪くて興奮して泣きながら激しく体を動かしたり手足をバタバタさせたりするお子様など、それぞれのタイプがあります。貴方のお子様はどのタイプでしょうね。

<< 戻る | TOPへ | 次へ >>