会長挨拶

 長い間小児麻酔研究会として全国に多くの小児麻酔科医を育ててきた会も小児麻酔学会となり、来年は第11回目を迎えることになりました。その第11回大会を2005年9月に静岡において静岡県立こども病院が主催して開催することになっております。小児麻酔学会第11回大会として小児麻酔、集中治療などに関して、明日からの臨床に即役立つ有益な情報を会員の皆様に提供しようと、計画している最中です。
いろいろな学会のポスター発表を見てまいりますと、ディスカッションの輪は貼られているポスターの周りだけで行われていることが多くはないでしょうか?発表者と司会者でボソボソと話しが交わされていて、周りにはなにも聞こえなかった、などの状況を経験されたことはなかったでしょうか?それではポスターを一所懸命準備されてきた先生方にあまりにも失礼です。そこで以前日本麻酔科学会で行われたことがあった、ポスター+ディスカッションを行う予定です。ポスターをあらかじめ参加者に見ておいていただきます。発表者参集の時間を設定し、ラウンドテーブルディスカッションのように座席を用意しておき、そこでスクリ−ンを前にポスター発表者にプレゼンテーションしていただき、そのセッションに参加した全員でディスカッションをする、というものです。発表者の負担は若干増えるかもしれませんが、ディスカッションがその部屋にいる全員で行える点は皆様に満足していただけるのでは、と期待しております。
 特別講演には、手術室外での鎮静鎮痛に造詣の深いジョンスホプキンス大学Myron Yaster教授、小児への脊椎麻酔の有用性を追求しているフィンランドのKokki教授にお願いしております。シンポジウムとして、今術後の鎮静薬として非常に注目されているdexmedetomidineをとりあげ、ランチョンセミナーで招聘されるバッファローからのLerman教授と、サンフランシスコからのHammer教授にもシンポジストとして参加していただき、日米間での盛んなディスカッションが期待されるところです。パネルディスカッションとして「小児麻酔講座:新生児緊急手術」が行われます。このパネルは主に新生児麻酔症例のそれほど多くない一般市中病院の麻酔科医を対象として、たまに出くわす新生児緊急手術症例に対して経験の十分ある小児麻酔科医よりの講義とフロアーをも交えた盛んなディスカッションが期待されます。
 静岡の9月はまだまだ残暑のきびしい折りで富士山は期待できませんが、空気、水はおいしく、交通の便も良いところでございます。是非皆様に来静していただき有意義な2日間を過ごして下さるようお願いいたします。

             平成16年10月吉日
       静岡県立こども病院 麻酔科医長 堀本 洋